ご家庭でお子さまの勉強を見ることは、簡単なことではありません。
それは、親御さんの教え方が悪いからではなく、親子だからこそ難しい構造があるからだと、私は思っています。
本来、親御さんが日々大切に見ておられるのは、勉強そのものだけではありません。
あいさつや返事、生活態度、約束を守ること、人としてどうあるか、どんな価値観を持つか。
そういった、家庭の中で育てていくべき大切な部分があります。
ところが、家庭で勉強を見る場面になると、学習内容の指導と同時に、態度や向き合い方まで目に入ってきます。
たとえば、
話の聞き方が気になる
姿勢が気になる
集中していないように見える
返事の仕方が気になる
すぐに投げ出しそうに見える
そうすると、今やっている勉強の内容とは別に、しつけや態度の指導も入りやすくなります。
その結果、勉強の指導と、態度の指導が混ざってしまう。
そして子どもにとっては、「教えてもらっている」というより、「怒られている」感覚になりやすい。
これは、ご家庭では本当によくあることだと思います。
だからこそ、みなで塾では、役割を分けることが大切だと考えています。
しつけや価値観、人としての土台は、ご家庭で。
学習内容の理解や進め方は、塾で。
みなで塾は、そんな役割分担のお手伝いができる場所でありたいと思っています。
塾は、できる子だけが評価される場所ではなく、失敗してもいい場所であってほしいと、私は思っています。
分からないことがある。うまくできないことがある。分かったつもりでも、やってみたらできなかった。そんなことは、誰にでもあります。むしろ、そういう失敗を通して、自分のことを少しずつ知っていくことが、とても大事だと思っています。
私は授業の中で、同じことを何度も聞くことがあります。今は本当に分かっているのか。どういうときに止まるのか。どこで自信がなくなるのか。できたと思っても、もう一度やるとどうなるのか。そうやって何度も確認しながら、その子自身にも、「自分はどういうときにできるのか」「どういうときに難しくなるのか」を少しずつ知っていってほしいと思っています。
人は、分かったと思っていても、また失敗することがあります。でも、それはだめなことではありません。そういう経験を通して、「これが今の自分なんだな」「自分はこういうタイプなんだな」と、自分という人間を理解していくことができます。
中学生という時期は、ただ勉強をするだけの時間ではないと思っています。志望校はどうしよう、自分は何が得意なんだろう、自分は何がしたいんだろう、自分はどこまで頑張れそうなんだろう。そんなふうに、少しずつ自分自身を知っていく時期でもあります。
だからみなで塾では、ただ正解を増やすことだけでなく、その子の個性やペースも大切にしたいと考えています。集団の中で競い合う方が力を出せる子もいれば、自分のペースで落ち着いて進める方が力を出せる子もいます。どちらが良い悪いではなく、その子に合った学び方があるはずです。
みなで塾は、失敗しながら学んでいい場所です。何度聞いても大丈夫な場所です。そして、自分はどういう人間なのかを、少しずつ知っていける場所でありたいと思っています。
勉強を通して、自分を知り、自分に合ったやり方を見つけながら、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
みなで塾 塾長